防災の視点から考える『片づけ』の必要性・メリットとは

きのう、大阪を中心に大きな地震が発生してしまいました。

被害に遭われた方のニュースや、家中のモノが散乱してしまった映像を目にすると、本当にいたたまれない気持ちになります。

と同時に、家具を固定するなど耐震対策の重要性を再確認するとともに、必要以上にモノを溜め込んでしまっている家では、それだけ被害も多くなってしまうことも改めて痛感しました。

そこで、今回は災害時における片づけの必要性について、考えてみたいと思います。

災害時にも役立つ『定位置管理』

今回のような大きな地震が発生し、避難しなければならない程の状況になったとき、避難グッズのほかに持ち出す必要があるモノがどこにあるのか、家族で共有できていない方も多いのではないでしょうか。

(災害の種類や避難の緊急性、帰宅できるまでの期間により持ち出すものが変わると思いますが、ここでは割愛します)

特に子どもの身の回りのモノ、母子手帳・保険証、通帳などの貴重品ほど、お母さんしか把握できていないなんてことも…。

整理収納の考え方において『定位置管理(モノの指定席をつくる)』が鉄則ですが、これは日々の暮らしがラクになるだけでなく、災害時にも役立ちます。そして、その定位置を家族みんなで共有し、守ることが大切です。

災害時における 片づけ の必要性

世の中には片づけが苦手、片づけられなくて困っている という人だけではなく、散らかっていても気にならない、困っていない、と感じている方もいらっしゃると思います。ですが、

整理がされていないことが原因で、目に見えない精神的ストレスや、重複買いによるムダな出費、探し物などによる時間的ロス、掃除が行き届かない、災害時に安全が確保できないなど、確実にデメリットが生じています。

ただでさえ家事や子育て、仕事などで忙しい日々を送っている方は、片づけたいけど時間がない!という方もいるかと思います。

しかしいつまでも後回しにしていると、ふいに時間ができたとしても、そのときはまた別のことを優先してしまい、いつまで経っても片づけに時間を割く気にはなれないと思います。

忙しい毎日を過ごしている方にこそ、一度時間を割いて仕組みづくりをされてみるのがオススメです。

お母さんに聞かないとどこに何があるかからない。お母さんだけの使いやすさや思い込みで収納場所を決める。のではなく!家族共有のモノは誰がみてもどこにあるか分かるような仕組みにしましょう。これは家族の自立を促すことにもなりますし、防災という観点からみても必要なことです。

今回の地震で、片づけの必要性・片づけるメリットを考えるキッカケにしてもらえたらいいなと思います。

整理収納アドバイザーができること

私たち整理収納アドバイザーは、なぜ片づける必要があるのか?片づける目的はなにか?をもとに、その先にある暮らしに焦点を当てています。

ひとりひとりの叶えたい理想の暮らしを実現するために、整理の考え方・収納スキルをお伝えすることで、生活が向上していくようナビゲートしていきます。

防災と片づけは、切っても切れないものです。防災グッズを用意したり、家具の耐震対策をするのと同時に、おうちの収納も見直してみませんか?

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